障害者グループホームって?20代30代でも入れるの?
全国に5,000件以上あるという障害者グループホーム!でも障害当事者の方でも、その実態をよく知らないという方は多いのではないでしょうか…?私も不安障害と発達障害がありますので、明日は我が身の思いで調べてみました。
障害者グループホームとは
障害者グループホームとは、障害者が必要な支援を受けつつ、他の入居者と共同生活を送ることができる住まいのことです。障害者総合支援法で定められている障害者福祉サービスのひとつで、グループホームの正式名称は「共同生活援助」。
どんな人が入居できる?
原則18歳以上が対象です。ですので、20代や30代の方の利用が可能です。グループホームというとどうしても高齢者のイメージがありますが、私の知人(20代)でも利用を検討している方もいます!
またグループホームへの入居の際には、障害者手帳が必須です。具体的には、「身体障害者手帳」「精神障害者保健福祉手帳」「療育手帳」のどれかということになります。
障害者グループホームの種類
障害者グループホームは、4種類あります。
①介護サービス包括型
夜間や休日の介護が必要な人のための障害者グループホーム。
②日中活動サービス支援型
夜間や休日だけでなく、日中の介護も受けたい人が入居する障害者グループホーム。
③外部サービス利用型
夜間や休日介護が必要な人のための障害者グループホーム。①と違う特徴は、委託契約を結んだ介護事業者のヘルパーが介護するところ。
※介護スタッフは常勤していない→比較的障害の程度が軽い入居者が多め。
④サテライト型
グループホームの近くの住居で、一人暮らしに近い形での生活をするタイプ。グループホームに行って他者と交流したり、支援員に援助してもらうことも可能。
※本体住居(基幹となる障害者グループホーム)は、サテライト型住居から交通手段を利用して20分以内の距離にある。
費用について
障害福祉サービス利用料、家賃、水道光熱費、食費、その他生活費などが必要です。
障害福祉サービス利用料
収入に応じてパターンがわかれます。
世帯の収入状況 | 障害福祉サービス利用料(月額) |
住民税非課税世帯※ | 0円 |
住民税課税世帯 | 37,200円 |
※単身者の場合、原則年収103万円以下なら住民税は非課税。
家賃
都市部では4~5万円程度、地方では3~4万円程度です。ただし、家賃に対しては国から1万円/月の補助が出ますので、実質上記の金額マイナス1万円となります!
水道光熱費
「水道光熱費÷入居者数」で計算した金額を支払います。例えばグループホームの水道光熱費が6万円で入居者が6人の場合、ひとりあたり1万円の負担といった具合です。
食費
障害者グループホームごとに朝食代・昼食代・夕食代が定められているのが一般的です。
正直、ある程度の収入があると、サービス利用料やら家賃やらバカにならない金額だなぁという印象です。それでも人によっては利用する価値があるはず(以下、メリットをみていきたいと思います)!
メリット4選
障害者グループホームを利用するメリット4選を紹介します。
①必要なサポートを受けられる
買い物のお手伝いや、金銭面の管理など、個人で苦手としているところを援助してもらえるのが最も大きなメリットではないでしょうか。
②自立に向けた訓練ができる
独り立ちしたいけれど「いきなり一人暮らしはハードルが高い…」という方にはもってこいのサービスです!一人暮らしの練習ができます。
③仲間や友人ができる可能性
グループホームの他の入居者が友人になることもあり得ます。友人というほどまで仲良くならないにしても、共同生活でコミュニケーション力が磨かれること間違いなし!
④栄養バランスの良い食事
特に発達障害の方は(私がそうなのですが)食の嗜好が偏りがちな気がします。栄養バランスのとれた食事を提供してくれるほどありがたいことはないですね。
グループホームでは生活の不安が払しょくされて、安心して暮らせる可能性が高いといえます。
申請方法
障害者手帳を交付してもらう
↓
自治体に「障害福祉サービス」の支給を申請
↓
「障害福祉サービス受給者証」を用意
↓
入居したいグループホームを決める
↓
個別支援計画を作成
↓
障害者グループホームと契約
まとめ
障害者グループホームを利用するかどうかは、障害の程度など個人の状況次第になってくるかと思われます。個人的には、「はじめての一人暮らしをする前に、障害者グループホームで様子を見てみたい」といった方にはぴったりなのではないかと感じました!仲間に囲まれながらも自立の準備ができるのは魅力的ですよね。
読んでいただいて、どうもありがとうございました。